デザイナードラフトに参加してみた

デザイナードラフトに参加してみた

1/16から行われていた第5回デザイナードラフトに参加してみた話。

Designer Draft


絶賛転職活動中なこともあり、年末年始の休みを利用してガチで準備し挑んでみた。参加するのは今回が初めて。結構前から知ってはいたんだが、なんか胡散臭かったんだよねえ。なにで判断されるんだろうとか、ほんとに指名とか入るの?とか。

結果は8社から指名をいただいたのでまあそこそこ。すでに何社かお話したりして、いい出会いもあった(逆にいうと全部がいい出会いではなかった)。自分が実際に参加してみて、ちゃんと価値があるものだとわかったので、これから活動を行う人とか、自分の市場価値を計りたい人とか向けに、準備の仕方や工夫すべきところなどを書いてみようと思う。

なにを見る

デザイナーというものは、いつどんな時もアウトプットがすべてだし、それで評価が行われるべきだと思う。きっとこの考え方はそんなに間違ってない。でも、その人と一緒に働きたいと思えるかどうかは、アウトプットとは別の観点が絡んでくる。その人のコンテキストを知らない他人なら尚更かもしれない。評価する人は偶然性を嫌う。別の言い方をすると、そのアウトプットに再現性があるかどうかを見る。

いくら大きな魚を釣ってドヤ顔しても、次も同じ大きさの魚が釣れるとは限らないわけで、大事なのは「大きな魚を釣るためにどんな準備をし、どういうプロセスを経ているか」これに尽きる。君が構成したインターフェースは確かに素晴らしいかもしれない。トレンドを取り入れているし、直観的でわかりやすく、おまけにアイデンティティーや遊び心をも持たせてる。でも、それだけ見せたって、ふーんで終わっちゃう。よくよく考えてみてほしい。

そのアウトプットに至るまで結構な生みの苦しみを経たはず。ペルソナ、シナリオ、要件をこれでもかってくらい練り直し、複数のパターンを作ってはレビューを受け、はい全部だめぇーやり直しを何度か繰り返し、ようやく形になった2つか3つのパターンでドッグフーディングをやって、実際にユーザーに触ってもらったらここが想定とちげぇ、あれができねぇーと落ち込み、もう1周か2周同じタスクを経て満身創痍でローンチできた可愛い可愛い我が子なはず。(少しばかり大げさに書いてます笑)

そのプロセスをポートフォリオに描こうよ。

抽象化する

よくよく考えれば、世の中にはいろんなサービスがあって業種業態は様々。うちと似たようなサービスや機能を作ってた人しか採用しません!とかなら、100%その会社がう〇こなわけで、表面的なものにしか目がいかないようじゃ先は知れてる。toBのニッチな領域しかやってこなかった人が、この先toC向けのサービスにチャレンジするのはとてもとても難しいことなのだろうか。答えは絶対にNO。君のそのやり方に再現性があるなら、君はどの世界でもやっていける。

普段やっていることを箇条書きにして、目的別とかフェーズ別とかにグループ分けしてみる。そこで求められることや大事にしていること、ゴールや目的。こういった言葉で、箇条書きにした具体的なタスクや手段を括れるようになれば、十分抽象化できているといえる。あとはそれらを線で繋ぐ。物語の主人公はあくまでプロセスであってアウトプットではない。

 D:こんな素晴らしいアウトプットができました!
 M:なんでできたの?

 D:普段こういうことをしているからです。
 M:なるほどね!

ポートフォリオを通して、この対話ができれば完璧。

楽しむ

このポイントだけしっかり押さえておけば、あとは好き勝手にやればいいと思う。実際ぼくは、ポートフォリオの構成に丸4日程(大晦日と三箇日)費やした。ポートフォリオの要件定義をし、お絵かきをしてワイヤーを引いた笑。経験してるサービスが1つしかないので(サービス内のサブプロダクトはいっぱい)、これまでやったプロセスを抽象化していって、ポートフォリオ全体としてなにをどう見せるのか、構成する事にめちゃくちゃこだわった。構成ができてから肉付けにもう3日ほど。事務局側の審査は一発で通り(てかあたりまえ)、わくてかしながら14日間過ごした。最初はぜーんぜん動く気配がなくてしょぼーんだったけど、後半畳みかけるように指名をもらった。まあ、企業側も後半にならないとエンジンかからないよね。

実際にお会いした企業もちらほらあり、すごくいい出会いもあった。指名した理由のところにポートフォリオの制作で気にかけたポイントをズバっとほめてくれた人が何人かいて、「おー、わかってんじゃん!」的な笑。逆にぜんぜーんみてねぇな、と思うところは辞退させてもらった。判断軸がここしかないんだから、ここで共感が得られないと結構キツイよね。

転職を考えてない人でも、自分の市場価値を客観的に計る1つの手段としてとてもいい媒体かもしれない。何度か参加して結果が出なかった人も、これから転職を考える人も、自分の価値を知りたいだけの人も、準備の過程で得られるものがなによりのご褒美なので、ぜひ参加してみてほしいと強く思う。