このインターフェース初めて見たはダメ

このインターフェース初めて見たはダメ

企業理念とかでもたまに書かれている、創造とかイノベーションとか、こういう言葉に対してどちらかというとネガティブな印象を受ける。言葉だけが独り歩きしてる感と、盲目的に正しいと信じちゃってる感。少なくともインターフェースの設計においては、ゼロイチはやめたほうがいい。

効率性

以前、Appleのデザイン組織の仕事の進め方についての記事を読んだことがあって、その徹底的なプロセスワークにびっくりした。記事で公開してる内容はおそらく一部でしかなくて、でもその一部だけ汲み取ってもめちゃくちゃコストをかけているのがわかった。しかもめちゃくちゃ効率が悪い笑。ジョブズがいた頃の話なので今は変わってるかもしれないが。つまるところ、潤沢にコストをかけられる体力のある会社じゃないとゼロイチは難しい。

この人はゼロイチではなく再現なのでちょっと意味が違うが、でも本質的には同じなはず。曜変天目茶碗の長江惣吉。少し前にクレイジージャーニーでも取り上げられていたなあ。効率が悪いという意味では共通してるかもしれない。

認知的負荷

初めてみるものには総じてコストがかかる。コンポーネント単体でもレイアウト全体でも、それが何なのか、どういう目的で使われるのか、どういう振る舞いをするのか、を理解しないといけない。少なからず考える時間が発生するし、場合によっては実際に動かしてみないと分からないかもしれない。不要なものや余計なものがあると、なんでそれがここにあるんだろうと考えるかもしれないし、それは今回は必要ないものなんだなと理解しないといけない。これらの過程で発生する、思考そのものや思考のための時間、キーボードやマウスを動かす手や指の運動量などは、すべてコストである。そしてこのコストが必要以上に上がっていくと認知的負荷も高くなる。

インターフェースに限らず人の話を例にとってもいい。この人めちゃくちゃ細かくいっぱいしゃべるけど全然頭に入らないし何が言いたいのかさっぱりわからねぇ、みたいな経験はないだろうか。

GAFA

彼らのすごいところの1つは、だれもが模倣したくなるような規格をデザインし、それを標準化させていったところに違いない。設計の初期段階でまずは彼らのアプリをみてみることを強くお勧めする。ゼロイチで新しいものを生み出そうと試行錯誤するくらいなら、すでにあるパターンをまずは真似るところから始めて、そこから間引いたり独自の要素を付け足していくほうが圧倒的に効率がいい。広く受け入れられているものにはそれなりの理由がある。間違っても、車輪の再発明をしてはいけない。